きょう、「音声コードによる情報提供と基盤整備」について、日本視覚障がい情報普及協会の方からお話を伺う機会を得ました。
QRコードに似た切手大ほどのコードに800文字相当の情報が収められており、専用のコード読取装置に挿入し、ボタンを押すと、印刷物の内容を読み上げ始める仕組みです。
公的機関の文書や出版物に、このコードと読取装置が普及すれば、情報格差は格段に解消されるものと思います。
公的窓口への読取装置設置と、コード普及が求められてきましたが、公明党は国会でこれらの普及啓発について推進し、一部予算化され、障害者自立支援法での活用も図られはじめました。
視覚障害者への情報提供策として、図書館の本や市政だよりについて、これまでは、点字文書の作成や音声テープによる支援が一般化されてきました。ボランティアなどの手によって、書籍や印刷物が発行されてから録音作業が行われるため、利用されるには何日か待たなければならない状況が続いていました。
糖尿病をはじめとする病気や事故などによって中途失明の方が増え、点字利用者は、視覚障害者の1割に過ぎないと言われています。「視覚障害者のために点字サインをすることでバリアフリーを」と思っていても、バリアは解消されないことを考えさせられました。代替物の製作にかかるコストを考えると、音声コードの利用は早急に普及すべきと考えます。
聴覚障害者のためのテレビ電話普及と合わせ、今後の運動を応援していきたいと思います。